第34回総会が開催されました。
- PC研
- 2024年7月18日
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第34回 七夕総会の基調講演は、一般社団法人日本流行色協会 理事 大関徹氏をお招きし、「インターカラー (国際流行色協会)」についてご講演いただきました。
色彩業界に身を置くコンサルタントやデザイナーも普段なかなか聞くことのできないお話を、インターカラー会議に日本代表として参加されている大関氏ご本人から直接伺うことができる貴重な機会。今回は、建築系、デザイン系、教育系、メーカーなど幅広い職種の方々に加え、学生さんの参加もあり、皆さんと共に有意義な時間を過ごすことができました。
インターカラーの設立は1963年、日本はフランス・スイスと共に発起国です。大関氏は1987年から40年近く会議に参加、その間にインターカラーの会長も務められています。
現在インターカラーには、欧州およびアジアから20近くの国の公益団体が属し、年に2回、2年先の色彩傾向について、各国が持ち寄ったコンセプトと色彩(実素材の色)をもとに意見交換し、提案を行っています。
歴史や文化的背景が異なる参加国の意見が、どのようにインターカラーの提案として1つにまとめられていくのか、長年会議に参加されている大関氏ならではのエピソード満載の講演は非常に興味深く、あっという間の60分でした。
時代の大きな流れの中で繰り返し現れているように見える人気色も、時代ごとの空気感が表層化しているといえ、その色を形容する言葉は異なり、色の意味も変わります。つまり、色を通して人々に新たな概念が形成され、時代の変遷とともにスパイラル上にレベルが上がっていく側面がある、という大関氏のお話はとても印象的でした。
また、「人は無いものを求め、それがコンセプトになる」という大関氏の言葉とともに市場を眺めてみると、“人気色”がまさに時代を表しているということの意味を考えずにはいられません。
基調講演後には、5年ぶりに開催の懇親会も開催しました。美味なイタリア料理に舌鼓を打ちつつのカラーを切り口にした交流も盛況でした。
(松崎)
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