毎年恒例の七夕総会とサロンを7月5日に開催しました。
総会の後のサロンは「変わる駅の風景 ー 広島駅南口広場再整備 新たな陸の玄関口への期待」と題して行いました。三十数名にご参加頂き、広島市道路交通局都市交通部交通対策担当の方に現状のプラン説明をして頂きました。ご協力ありがとうございました。新しい広場や地下道、広電の軌道など様々な課題があると思いますが、より良いプランになることを期待します。
当日は広島駅や駅前広場についていろいろな話を伺うことができました。監査をお願いしている大昌工芸の田原様からは現在の駅ビルが建てられた頃のお話を伺い、子供の頃の駅の記憶を思い起こさせてくれました。広島の中心となる駅ですから、それぞれに思入れがあることでしょう。懇親会の中で新しい駅ビルについて「広島に着いたという期待感を持たせるデザインとして、新幹線のホームから市電や市電の駅が見える設計にするとおもしろい」という話も出ました。その場所の持つ記憶を消し去るような再開発では、その地域の個性がなくなってしまいます。単に効率やその時の流行を追った結果として、日本中が同じような駅前になってしまったのでは?と思うこともあります。個人的な案ですが、新しい駅前広場に廃止される市電のホームや軌道の一部を残し、そこに被爆電車を展示してはどうでしょうか。被爆建物も次々となくなり、平和公園以外で市内でも原爆の記憶を伝えるものは少なくなっていると感じます。場所の記憶と平和都市としてのひとつのモニュメントになるのでは。JR駅自体やホームにも被爆の記憶を伝えるものがあるなら、残し伝えて頂きたいと思います。
今回は特に幅広い方に興味を持って頂ける内容でした。皆様には今後ともpc研を支えて頂き、さらには様々な提案など積極的にご参加いただければ幸いです。
(種村)
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