春のサロンが開催されました。
- PC研
- 4月22日
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更新日:7月28日

2025年春のサロンは、株式会社日本カラーデザイン研究所 宮岡直樹氏を講師にお招きし、同社が日本で初めて実用化した「イメージスケール」について、開発プロセスからマーケティングへの活用までお話しいただきました。
人のもつ経験や、社会的・文化的な環境により、色に対するイメージには個人差がある一方で、多くの人が共通してもつイメージもあります。その“共通する部分”をさまざまな調査・分析により体系化したものが「イメージスケール」で、WARM-COOL、SOFT-HARD、CLEAR-GRAYISHの3軸で構成される立体空間に、「単色」「配色」「言語」が配置されています。色彩と言語との相関関係が体系的に示されている点が特徴であり、これにより、単色 – 配色 – 言語 を“串刺し”で捉えることができます。
市場分析、コーディネートの基礎理論化、クリエイティブへの展開の3つの視点で、イメージスケールの活用方法についてお話しいただきましたが、異なる事物を“串刺し”の理論によりつなげることができるため、発想を広げる際や、反対にアイデアを絞り込む際のツールの一つとして役立ちそうです。
色彩とイメージの関係性をテーマにした講演は、当研究会のサロンとして初の内容でしたが、イメージスケールのユニークな応用例や、プロダクトライフサイクルの各フェーズと製品カラーとの関係などについてもご紹介いただき、会員の皆さまにとっても身近でわかりやすく、大変貴重な機会となったことと思います。
(事務局 松崎里美)
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